<精神科医熊木徹夫の

「Twitter(ツイッター)放送局」>



こんにちは、熊木徹夫です。

愛知県日進市竹の山(名古屋市郊外)にある「あいち熊木クリニック」で、
精神科医・漢方医として、日々診療に明け暮れています。

このたび、「Twitter(ツイッター)放送局」として、
私がこれまでに書き、話し伝えてきた精神科情報のほぼすべてを
分割配信することとしました。

そのなかには、実際に書籍として販売している内容も含まれています。
(私は2004年からこれまでに、5冊の著作を出しています)

まずは、12個の放送チャンネルについて、ご紹介いたします。

◆◆熊木徹夫1
(メインアカウント。
精神科医が成長していくのにどのようなことが必要か、
そのプロセスと秘密を明かします)
http://twitter.com/tetsuo_kumaki

◆◆熊木徹夫2
(精神科薬物の「官能的評価」(患者さんの服薬体験記)の具体例、
およびそれらに対する熊木自身のコメントを表わしています)
http://twitter.com/kumaki_kusuri

◆◆熊木徹夫3
(臨床相談Q&A。
相談者のかなり長い質問と、
熊木のかなり長い返答が特徴的です。
ただし現在、新たなご質問にお答えしていません)
http://twitter.com/kumaki_soudan
 
◆◆熊木徹夫4
(精神科薬物の「官能的評価」とはどういうものか、
何を意図して行っているのかを紹介しています)
http://twitter.com/kannou_shokai
   
◆◆熊木徹夫5
(精神科薬物について、さまざまな角度から論考を重ねています。
現代の薬物の問題についても取り上げています。中級編)
http://twitter.com/seishin_kusuri
   
◆◆熊木徹夫6
(「精神科受診のいろは」、名前の通り、精神科入門編です。
初めての受診にあたって役立つ情報が挙げられています)
http://twitter.com/seishinka_iroha

◆◆熊木徹夫7
(44人のうつ克服体験記。
このうつ克服体験記は、
かつてメルマガ読者のご厚意で語られたものを、
熊木がかわってツイートで紹介するものです)
http://twitter.com/utsu_kokuhuku

◆◆熊木徹夫8(精神科治療体験集。
熊木がかつて治療に難渋したケースを紹介するものです。
実際の患者さんが同定されないよう、
細部に改変が加えられています。中級編)
http://twitter.com/seishin_chiryo

◆◆熊木徹夫9
(かつて「精神科薬物は症状にではなく、<構造>に効く」と
先輩からいわれた熊木。
ではこの<構造>とは何か。謎解きが始まる。上級編)
http://twitter.com/kusuri_kouka2


◆◆熊木徹夫10
(一口に“患者さんをわかる”と言うけれど、
本当はどういうことなのか。
そのわかり方のプロセスを丁重に洗い出す。上級編)
http://twitter.com/seishin_wakaru2

◆◆熊木徹夫11
(患者さんは<ありのまま>に表現するから
診断・治療ができるのだが、
もしそうでないとしたらどうなる?
精神科治療の前提に迫る。上級編)
http://twitter.com/arino_mama2
 
◆◆熊木徹夫12
(精神科臨床において、本当に必要なのは診断ではない?
病気と<甘え>との鑑別は?
精神科医の葛藤が描き出される。上級編)
http://twitter.com/shindan_chiryo2

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★★ なぜこのようなことを試みるのか。
それには以下のような理由があります。

1:twitterのフォロワーになっていただいた皆さんに、
私がこれまでに知り得た精神科臨床についての知識
思考の果てに到達し得た領域を共有していただくことを目指す。


2:さらにはそれらの記述・語りを叩き台として
精神科臨床についての思考を深めていただきたい。


3:新たな知見・着想を得られたら、
それらを各々のtwitterのなかでツイート・RT(リツイート)していただくことで、
さらに多くの方々に波及することになり、
精神科臨床の可能性がより膨らんでいくことになるだろう。
そのような状況の到来を期待したい。

Twitterはいうまでもなく一回に140字以内で何かを語ろうとするものです。

いったん構成した文章を分割配信する場合、ぶつ切れになるため、
前後の文脈から遊離した文章を提供してしまうことになります。

最初、私はそのことに抵抗がありました。

できるだけ、文脈から切り離さないで、全文を読んでいただきたい。

しかし、そのことを希求するがために、
結局まったく私の考えに触れていただくことさえできないということもありうる。

そうなるぐらいなら、短い文章の中に想いを込めて、分割配信した方がまだよい。

そして、たった140字の流れゆく短文のなかに、
フォロワーのこころに“フック”がかかるものが現れ、
結果として私の言説に興味をもっていただくことができるなら、
それは成功といっていいのではないか
、そう考えるようになりました。

本twitter放送局は、
あくまで熊木本人が考える精神科臨床のあれこれをご提供するものであるから、
これが精神科のスタンダードではないということについては、
あらかじめお断りしておきます。

他の考え方・知見がある方は、
私の考えにからめて、独自のツイートをしていただいて大いに結構。

むしろ、それを強く期待します。

また、“放送局”の名前の由来についてです。

本来テキストとして配信するものに、
音声を想起させる“放送”という言葉を当てることに、
違和感をもたれる向きもあるかもしれません。

ですが、12個の違うテキストを、
12個別々の“チャンネル”から配信するということ

またどのチャンネルもまったくお好みで
選んでいただければよい
という趣旨から、
これは放送局の営みに近いものなのではなかろうかと考えたため、
そのように命名いたしました。

私は、精神科臨床における語り(ナラティブ)・伝承(フォークロア)
関心を持ち続けており、
現場やインターネットで、
精神科薬物の「官能的評価」(平たく言えば、服薬体験記)の収集
に努めたり、
自らが臨床の語り部になることを目指して活動してきました。

患者さんおよび精神科医をはじめとする臨床家の官能・主観
根絶やしにされていきそうな懸念が拭えない今日、
大きな掛け声をかけるのではなくとも、
しかし確かな構えで、これらの重要性を伝え続けていこうと思います。

<※※ お断り ※※>


1: 本twitter放送局の基本は、いわゆるbotなのですが、
ときおり、思い出したようなタイミングで、
熊木自身の生ツイートが混ぜ込まれていきます。

とはいえ、多忙な臨床の合間に手がけているものであるため、
熊木に当てて直接DMやリプライをしていただきましても、
必ずお答えできるわけではないことを、
あらかじめご了解いただきますようお願いします。

2: 本twitter放送局においては、臨床情報の提供を旨としたものですが、
ここにおいて、個別の臨床相談に応じることはできません。
これは医療行為に該当するためです。
医療行為は、医療機関内において、主治医との間で個別になされるべきものです。

臨床相談を所望される場合、
主治医がおられる方は専らその主治医に相談されますように、
また、いまだ精神科・心療内科を受診されていない方は、
まず最寄りの精神科を受診し、主治医を決められることをお勧めします。


2010.2.
あいち熊木クリニック院長  熊木徹夫

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